できたできたを積み重ね

2019.8.20


79日を数え、本日退院しました。
いまはまだ衰えた筋力が完全に戻っておらず、状況によっては杖が必要となる場合もありますが、日常生活での歩行には問題がないほどまで回復しました。

自分の不注意から左足に怪我を負い、まったくの想定外で突然はじまった入院生活。
多くの方にご心配をおかけしてしまいましたが、やっと社会復帰することができました。

励ましてくれた皆様、病院へ見舞いに来てくれた皆様に心から感謝しています。
どうもありがとうございました。

そしてなによりも長崎労災病院で働く皆様には大変お世話になりました。
怪我を気遣ってくれた医師及び看護師、美味しい食事を作ってくれた調理師や栄養士、いつもベットまわりを綺麗にしてくれた清掃スタッフ、なにかと身の回りの面倒をみてくれた看護助手、親身になってリハビリ指導をしてくれた理学療法士の方々など…。
安心して治療に専念することができたのは、皆様のおかげです。

入院当初は退院の目処がまったくわからず、途方に暮れながら消灯時間を迎えていましたが、手術を終えてからは入院生活を楽しめるほどまで気持ちに余裕が生まれました。
楽しいことが特別あったわけではありませんが、昨日できなかったことが何かひとつでもできるようになることがとても嬉しく、そのたびに「オレってすごい」と思うようにしていたからかもしれません。

痛みがとれて眠れるようになった。
食事を美味しいと思えるようになった。
パンツをひとりで履き替えられるようになった。
看護師の介助を必要とせずに車椅子へ移れるようになった。
ひとりでトイレへ行けるようになった。
洗濯ができるようになった。
売店へも行けるようになった。
リハビリがはじまった。
寝返りができるようになった。
外へ行けるようになった。
シーネが必要なくなった。
ひとりでシャワーを浴びられるようになった。
松葉杖で歩けるようになった。
外出が認められるようになった。
両足が床につけられるようになった。
松葉杖が片方だけになった。
階段を上り下りできるようになった。
そして松葉杖がなくても歩けるようになった。

できないことは考えず、できたことだけを喜んで受け入れる。
このことは退院日を指で数える以上の効果があり、前向きな考えと明るい気持ちになりました。
今後同じようなミスをしないためにもふり返りは必要ですが、後悔したところで状況が良くなることはなく、怪我の治りが早まるわけでもない。
嘆く暇があるならば、できる範囲で身体を動かし、筋力を少しでも取り戻したほうがいい。
そんなふうに思っていました。

そしてまた普段の暮らしとは違う場所に身を置き、初めて経験することが多かったことから、入院生活は個人的によい学びの場となりました。
車椅子や松葉杖といった道具に頼らざる得なくなったことも、身の回りにある日常を再考する機会となり、多くの気づきを得ました。

人生、なにが起きるかわかりませんね。


退院後も1ヶ月ほどは跳んだり走ったりできませんが、焦らずに〝できる〟ことを増やしていきたいと思います。

「無理ばせんごと」

看護師に何度も言われたこの言葉をお土産にして、ひとまず長崎を離れます。

皆様、どうもありがとうございました!